作った順を追っていたハンドメイド大戦、前回のフォーナで去年の秋頃の話をしていたのですが、これからは現在の話も並行していきたいと思います。季節にあわせて作ったものもあるのに、ブログに書くときは思い切り季節外れになってしまうのも、なんだかモヤモヤするので。今回は、現在の話。春が来たら作ろう!と前々から思っていた桜のお着物を作ったお話です。
↓今回、使った生地はこちら。
100均の手拭い生地です。一時期、ドールマリアさんにいろいろなお洋服を作ってあげたくて、100均や手芸屋さんに行っては、狂ったように生地を買い漁っていたことがあるのですが、その時に購入してあったものです。
↓当時、あわせてみたときの写真。
白とピンクと、どちらにしようか迷って決められず、両方買ってしまいました^^;
↓「どう?似合う?」
こちらは現在のドールマリアさん。マリアさんは美人できれいなので、白もピンクも似合います^ ^
原作ゲームでは、2の頃からキャラの固定化(……なんて言葉はないかも)が進んで、マリアさんのお洋服は黒をメインにしたものがほとんどになります。初代の頃は本編こそずっと黒コートだけど、花コラ(※1)ではパープルのワンピースのパネル絵があったり、シンデレラモードではみんなでピンクのドレスを着たりしています。個人的には、そんなにキャラ=色で固めなくてもよかったんじゃないかと思っています。長身で男役のマリアさんやカンナさんが、たまにはピンクのドレスを着たって、いいじゃないかと思うのです。「サクラ大戦」の看板メインヒロインはもちろん真宮寺さくらですが、マリアさんのいる帝国華撃団の隊員は、みんな桜の似合うヒロインです。ゲームを熱心にやった人なら、わかるはず……。
……ということで、桜柄のお着物を2着作ります。
前に浴衣の本を購入したときに、実は別の本もいくつか一緒に購入していました。
↓そのうちの1冊……。着物作りには、こちらを参照したいと思います。
着物や袴など、いろいろな和装の作り方が載っている本です。著者は浴衣の本と同じ方です。
↓ちなみに、浴衣を作ったときの記事はこちらです。
sakuma1903ria-dialy.hatenablog.com
この本の難点は、ドールマリアさんにぴったりサイズの型紙が載っていないところです。一番近いのは、バービーちゃんサイズの29㎝……。本には27㎝ドールの場合は29㎝の型紙を短くしてぴったりのサイズに調整するように書いてありますが、これは適当なめんどくさがり人間には、ちょっと難しかったです。
ドールマリアさんのボディはジェニーちゃんと同規格です。ジェニーちゃんといえば、もとは和製バービーとして発売されたお人形です(※2)。バービーちゃんサイズの型紙をそのまま使ってもいいかもしれません……。
浴衣を作ったときと同じように、型紙を写し絵して切り出します。形は浴衣とだいたい同じ。大きく違うところは、裏地をつけるところと、襦袢をチラ見えさせるところと、半衿をつけるところ。着物自体は、実はお正月にも(同じ本で)作っていますので、本をチラチラ見ながらやって、そんなに手順を迷うところはありませんでした。
とある金曜日の夜に始めて、やめ時がわからなくなってしまい、朝が来ました。
↓ようやく、ここまで。続いて、帯を作ります。
↓アレ〜!
ドールマリアさんが遊んでいる……^_^
白い方のお着物の帯は、少し大人の……というか、落ち着いたイメージの色を選びます。あまり渋すぎるのも嫌だし、暗すぎる色はドスがきいた感じになってしまいそうで、バランスが難しいです。この紫は、実は浴衣を作った時にも使った生地ですが、可愛すぎず暗すぎずでマリアさんにもよく似合います。それも、もう今回で使い切ってしまったけど……。
↓完成!……午前9時頃でした。
久しぶりの和装だったためか、型紙に狼狽えてしまったからか、はたまた徹夜だったからなのかわかりませんが、なんとなく着せにくい気がしました……。実は袖のつけ方を盛大に失敗したので、後でつけ直したりもしています。
しかし、さすがはドールマリアさん。着こなしてくれています。
↓正面。
本のやり方だと、裏地がつくのは下の方だけなのですが、100均手拭い生地だと薄すぎて肌色が透けてしまったので、胸のあわせの辺りにも、急遽、白い布を縫い付けてあります。その辺に余っていた端切れを適当につけただけなので、あまり格好よくありませんが、透けるよりはいいかと……。浴衣なら少しぐらい透けてもいいけど、着物は本来、襦袢などと重ね着するものなので、透けるのはおかしいですよね。
↓横から。
帯にはレースを使いました。これも、大正ロマン柄の浴衣に使ったのと同じものです。今回は「マリアさんのための桜柄お着物」。マリアさんのイメージカラーである黒いリボンをつけました。
続いてピンクの方も……と思いましたが、睡眠負債が溜まりまくっている金夜から土朝にかけての徹夜だったこともあり、少し仮眠をとることにして横になりました。……目が覚めたら夜の8時でびっくりしました。3時間ぐらいの仮眠をするつもりだったのに。3連休でもない普通の週末だったので、そんなに連日徹夜するわけにもいかず、ピンクの方は一気に完成するのを断念しました……。
↓型紙は普通にバービーちゃん用を使いました。
↓「待ってるわ……」
なんとなく3月中には仕上げたい気持ちがあったので、平日も少しずつ進めます。なんなら職場にも持っていって、昼休みに縫い進めました。仕上がる頃には桜の見ごろです。
↓できてきた!
↓「似合う?」
似合う……お姫様みたい!( ; ▽ ; )!
ここまできたら、あとは半衿と帯です。平和な世界の、桜のお姫様みたいなマリアさんの姿にガチ泣きしながら先を進めます。すぐ前に白い方で悪戦苦闘したので、ピンクの方はよりスムーズに作業が進んだ気がします。……そうはいっても、まあそれなりの根気は必要ですが。
↓完成です!( ´ ▽ ` )
これは……いい!!
連続した2着目だけあって、白い方よりもだいぶスッキリ仕上げることができました。
どうでしょう……本当に、お姫様みたいではありませんか!!
マリアさん〜〜〜(´;ω;`)!!
これまでにも何回か似たようなことを書いていますが、私にとって、安心してオシャレを楽しんだりかわいい服を着ているマリアさんの姿は愛と平和の象徴なのです。
↓帯はオレンジ色です。
実はこれも浴衣のときに使ったもの。今回で生地の残りがラストでした。色の選択肢はいろいろあったのですが、明るさとかわいさがあって、マリアさんでも使いやすそうな、あざとすぎない色を考えていたら、またオレンジに落ち着いてしまいました……。こちらにも、マリアさんカラーである黒のリボンをつけてあげます。
色がピンクなので白よりは透けないのですが、念のため、こちらも合わせの辺りに白い布を縫いつけました。
↓横から……。
白い方もそうですが、この黒リボンの脚の部分(で伝わる?)を長めに残したのがポイントです。春の風が吹いて、黒いリボンと着物の袂を揺らしていく。そんなイメージ(妄想)です。
今回のお着物はすぐに何かに使おうという計画はなかったのですが、せっかく桜の時期に完成したので、この着物を着て、一緒に夜桜を見に行きました。
ということで、次回はドールマリアさんと夜桜見物してきたお話です。
※1 サクラ大戦のヒロインには、それぞれにイメージカラーがありますが、初代のゲームの頃はまだキャラクターの表現に幅があったような気がします。ファンディスクの「花組コラムス」は無印と2がありますが、初代1の物語時間内をとりあげている無印には花組隊員の中から好きなキャラを選んで他の隊員と総当たりしていくシンデレラモードがあります。そのエンディングでは、全員が同じピンク色のドレスを着ています。隊員キャラがお姫様役をやるファンディスクは他に、「帝撃グラフ」があります。こちらはゲーム本編の2の物語時間をとりあげているものですが、「眠りの森の美女」でオーロラ姫役になったヒロインが着るドレスはそれぞれのイメージカラーの色になっています。ちなみに、花コラ2の総当たりモードは「少年レッド争奪戦」になっており、いかにもなヒロイン感はなくなっています。キャラクターそれぞれのストーリーモードも、無印の花コラよりもかなり「大神さんの相手役」としてのヒロイン感が薄めです。ひょっとしたら2が売れたことによって、制作側にいよいよ「サクラ大戦を長く続くコンテンツにしよう!」という気持ちが出たのでしょうか……。長く続けるためには、主人公の相手役がそんな簡単に決まらない方が都合が良いですよね……。これは単なる憶測ですが。
※2 私もドールマリアさんとのおつきあいが始まるまで特に知らなかったのですが、ジェニーちゃんはもともと和製バービー(タカラバービー)として売り出されていたそうです。バービーを売っているアメリカの会社とのライセンス契約が切れて「バービー」という名前は使えなくなったため、「ジェニー」に改名されたのだとか……。ネット調べです。タカラのファッションドールは子供の頃からよく見知っていますが、ドールマリアさんを愛することがなければ、ジェニーちゃんにこんな歴史があったことは知らないままでしたね……。ドールマリアさんがマリアさんの顔とジェニーちゃんボディを持った、文字通りのセガとタカラの間の子として誕生してくれていたことで新しい知識を得ることができました。