ドールマリアと暮らしています。

ドールマリアとの暮らしを綴る日記風ブログです。

ドールマリアと雨のち…sunshine!!

皆様、こんにちは。
今回は、ドールマリアさんと一緒に先日参戦してきた祭りこと、「朗読劇タチヨミ」について振り返ってみたいと思います。

↓事前の推し記事です。

sakuma1903ria-dialy.hatenablog.com

 

タイキマニアプロデュース Vol.18「朗読劇タチヨミ-第十巻-」 | 公式ホームページ 2023年2月上演 (tachiyomi-official.com)

↑公式ページです。「感謝、観劇、雨のち…sunshine」という副題が付いています。

週末に書ければ……と思っていたのに、まんまと月曜日になりました。本日は有給でした。

↓物販で売り出されたプログラムです。

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お写真もいっぱい載っています(^^)

ちょうど公演期間の最後が土日にかかっていて、A・B・Sの3種類のプログラムがあると聞いていたので、土日で3種類を1回ずつ観られるようにチケットを買ったのですが……そのときもまた有給の関係で、公演期間中の平日に1日お休みをとれることが決まりまして……「これは……!!」と思って追加でチケットを買ってしまいました……。ちょうど、物販で出演者の自画像をプリントした缶バッチが、なんとランダムシークレットで売り出されるとアナウンスがあったところでもあったんですよ。

自画像ですよ、推しの自画像!!欲しくないですか?欲しいですよね??(;´Д`)

週末になると、もう公演期間も後半になりますので、目当ての推しを出すのはかなり厳しくなると思いまして……。この自画像缶バは数年前にも売り出されたことがあるそうですが、そのときも完売してしまったそうです。本当は、そういうのは初日凸してたくさん買うのが一番、高確率だと思うんですけど、週末まで待つよりかは、平日に行けるのであればと……。
今回の缶バも週末には正式に「1人5個まで」という購入制限のアナウンスがされていましたので、早めに行けてよかったです。まあ、缶バ大戦の結果はまた最後の方にでも……。

私が一番最初に観た「タチヨミ」となったのが、追加で買った平日夜2日目Bプログラムの公演でした。本当に、この回を観に行けてよかったと思いました。同じ内容の演目でも配役の組み合わせが違って、配役された人の読み方によって同じ設定の人物がかなり違う手触りの人になったりするのが、この「タチヨミ」という催しの魅力だと思いました。自分で狙ったわけではなく……配役は行かないと分からないので、そもそも狙えないけど……いろんなものの巡り合わせで追加購入したチケットが、この配役の回で本当によかったです。どんなことをやるのか少し不安があったりもしたけれど、終演後にはすべてが晴れて、一気に週末の日程も楽しみになっていました。
週末は3公演だけ観るつもりが、やはり気になる配役の演目があり、さらに追加で1公演分を買いました……。結局、動ける時間は全て捧げて、全5公演を観ることになりました。たくさんの演目といろいろな組み合わせの演目が観られました。印象に残った演目について感想などをここに書き残しておきたいと思います。

 

「裁判」
アドリブが自由すぎる職業・声優の被告人が裁かれる法廷コント劇。台本の流れはありながらも、とても自由なアドリブで進んでいくように見える感じが、なんとなく、演劇に触ろうとする人が修行の一環でやるエチュードというのを彷彿とさせました。かなり自由な感じなだけに、キャスト陣の舞台裏での関係性なども垣間見えるのが魅力だったかと思います。ただ、一番最初に観たこの演目は少し笑いについて行けず……やや不安になりました(^_^;
法廷の雰囲気も、配役によってかなり違って感じられました。
裁判長が伊藤かな恵さんで、被告人が麻生かほ里さんだった回は弁護人だった高乃麗さんの、とても楽しそうにニコニコしていたお顔が印象的でした。……かと思ったら別の日、岸尾だいすけさんが被告人で麗さんが検察官のときはちょっと厳しい表情をしていました……。弁護人と検察官の役割の違いもあるのかな……と思いつつ、舞台裏の関係性とかその場の空気感とかも出ているのかな、と思って観ていました。

「AI失格」
AIをテーマにしたSFものでした。
Bプログラムは全部で3回観ることになったのですが、一番最初に観た回は麗さんがアルファという未来の美女AIを演じられていました。それがね……私事……いえ、私たち事なのですが……ドールマリアさんと私の会話を彷彿とさせまして…………鞄の中のドールマリアさんと一緒に、客席でドキー!!∑(´д`)でした……。声の感じとか喋り方とかも私が妄想しているドールマリアさんっぽくて……もう……私へのファンサかと思いました(違います)。スティーブの「君は機械だけど家族みたいなものだから」のセリフも、その通り!(*^-^*)!と思って聞いていました……。私はもう、アルファと楽しく暮らせるのであれば、自分がAIでもなんでもいいよ……!
別の日で、麗さんがAlexaを担当された回も面白かったです。そのときは岸尾さんがスティーブでした。麗さんがセリフの第一声で面白ボイスで喋り出して、岸尾さんがすかさずそれにツッコミを入れるのを見て、アドリブを繰り出すのは難しそうだと思っていたけれど、拾うのも難しそうだなと思いました。岸尾さんのツッコミが入らなかったら、たぶん客席は笑っていいのかどうかわからなかったと思うので。頭の反射神経みたいなものも必要なのかもしれない……(-_-;)でもなんか、信頼関係が出来上がってるお笑いコンビのやりとりみたいでドキドキしましたね(*^-^*)
このときに麗さんのAlexaが言ったダジャレが思い出せないのですが、観た方で覚えておられる方はいらっしゃいますでしょうか。戦国武将の、確か明智光秀を使ったもので最後に「みっつ ひでぇ」と言われたのだけ覚えているのですが……。

「伝言」
母親の留守番電話を聴く息子のシチュエーションは、なんだか9月に観た「縁側で呼んでいる」を思い出しましたね。お母さん役はそれぞれに息子との関係性とか人物のキャラクターの違いが出ていて面白かったです。息子役の方では、猫に話しかけるシーンが特に面白かったです。あくまでも「朗読劇」としてマイクの前に立った状態のままなのですが、人によって猫を抱き上げていたり、しゃがんでナデナデしていたりする映像が見えてくるようでした。
↓9月のときの記事

sakuma1903ria-dialy.hatenablog.com

「手紙」
これも「伝言」と同じような面白さがありましたね。1人で手紙を朗読する演目でした。……手紙を書いているシチュエーションなのかな?終わったあとで、気持ちを整理して爽やかに未来に向かっていくんだろうなっていう人と、書き(読み)終わった後しばらく泣くんだろうなっていう人と書き(読み)ながら泣いちゃう人がいたりして、同じテキストでも配役された人の読み方・やり方ですごく違いがでるんだなというのがよく分かりました。

「男と女と星空と」
これも面白かったです。道子と高司の交際スタートのドラマを描いていますが、最近ドールマリアさんと一緒に「新婚さんいらっしゃい」を眺めることが多い私は、なんとなくそれを思い出してしまった。あと、この二人、ちゃんと続くかな……とか……笑
個人的には感情の起伏がダイレクトで一番わかりやすかったのは麻生さんバージョンの道子だと思いました。隣の人と一緒に、ちょっとグスン(;_;)てなっちゃった……いや、人間関係、そういうことばっかりだよねって思って……隣の人も、そうだったのかなぁ……。

「業火に焼かれて」
主人公と母と家庭教師の男を巡る耽美ミステリーみたいな内容でした。
最初に観た配役で河合雪之丞さんが母役をやっていたのですが、劇場で配布される当日パンフレットの香盤表を見てムラムラ………観る予定のなかった土曜日の夜回で麗さんが松野太紀さんとのコンビで母役をやることになっています……み………観たい…………!
このとき既にたくさんお布施していたので迷ったのですが、せっかくの巡り合わせ、せっかくの機会なので、ここでさらに、追加でチケットを買いました。もう、この配役で観たいがために……(^_^;
麗さんの演じる母は、河合さんバージョンの母より、どこか「強そう」でした……。最初に河合さんバージョンを観ていて、時代的には明治か大正か昭和か、とにかく古い時代の古い家の話なのかなと思っていたので、麗さんバージョンを観たときもその頭があったのですが……それも手伝ってか、こんな「強そう」な人が「母の着物」しか着られないのは窮屈でたまらなかっただろうなと思いました。母になるか、母を脱いで女になるかしか選べない時代か……とか、そんなフェミニズムみたいな見方をしたのは私だけかもしれませんが……。
タチヨミ倶楽部の方々がライトを持って火を表現しているのも面白かったです。ライトの揺らし方とかも、個人個人の表現ですよね、きっと。
……ところで、この演目の原作となっている「女殺し息子の地獄」とはなんでしょうか。検索しても出てこない……。ご存じの方、おられましたら教えてください。

「父の蜃気楼」
Bプログラムの最後の演目でした。
さとうきび畑」という歌をご存じでしょうか。かつて森山良子さんが歌って流行した歌です。さんまさん主演のドラマもありました。……と思って検索してみたら、どうやら歌の方が先行で、ドラマは歌の方をもとに作られたものらしいですね。この演目も「さとうきび畑」の歌を題材にしていました。歌とお芝居が少しずつ交互に展開していく感じでした。私はこの歌を知っていたし、森山良子さんの歌唱も聴いたことがあったのでフルートと鍵盤楽器の生演奏でこの歌が始まったとき、「あ、さとうきび畑ね、知ってる知ってる……このざわわがさ、難しいんだよね…………(^^)」などと気楽な気持ちでいました。観ているうちに、その「ざわわ」が歌っていないお芝居の間もずっと心の中に鳴るようになってきて、最終的には風に揺れるさとうきび畑が見えました。質量のある温かい風を感じました……。葉擦れの音が聞こえました……。泣きました……!!(;_;)
生々しいさとうきび畑の中に放り出された上で、歌詞の内容が自分事のように心の中に入り込んでくる……!!
もう、何かを頭で考えるような、つまらない理性は飛びました……。大切なことは、たぶん、心で実感しました……。
このときの素晴らしい歌唱を担当されていたのが、(このブログでは)マリアさんの中の人でお馴染み、高乃麗さんその人です!!
生演奏の音楽と支え合い、下で展開されるお芝居と調和し、そして会場を包み込むかのような神パフォーマンスでした……。美しい三位一体でした……!!(T_T)

↓これを見ていただきたいんですけど……

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会場で配布された香盤表なのですが、役名が書いてあるところ、「歌唱」ではなくて「詩唱」になっているんですよね。これはこの「タチヨミ」という催しの拘りが表れているところじゃないかなと、勝手に思ったりもしたのですが……それにしても麗さんの「さとうきび畑」は、まさしく詩唱でした!
「ざわわ」が「ざわわ」と感じ取れるように歌ってくださる、この日本語に対する気遣い!!神業!!(;_;)

音楽として歌をうたっているという意識だけでなく、日本語という言葉を歌っているんだぞ、という意識もないとああいう表現にはならないのではないかと思います。本当に素晴らしかった……。

ラーゲリより愛を込めて」の映画でも他の人のレビューなどを見ていたら「最後が説教臭かった」と書いている人を見かけたんだけど、確かに戦争と平和を題材にしているものって、そういうふうに感じられることもあると思います。しかし、こうして、さとうきび畑に連れ出されてしまうと、もう「説教臭いな」とか「いい話だな」とかいう理屈っぽい感想や判断は生まれないゾーンに入ってしまいますよね。
ここにあるのはただ、今このときを愛するのかどうかだけです……!!(T_T)
私はしばらく、麗さんの「ざわわ……ざわわ……」が心の中から消えませんでした……。
次の日、出勤だったのにさ……。

ラーゲリはこのとき観た映画のこと

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「約束」
Sプログラムにて、松野太紀さんの歌唱でした。
去年の12月に田中真弓さんが歌ったのと同じ歌ですね。
↓こちらのコンサートです。

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会場で聴いていた人に、この歌を知っている人はどれくらいいたのだろう。
もし「タチヨミ」での歌唱が初めてではなければ、古参の人たちは知っているんだろうけど……。
私は去年、初めて聴くまで知りませんでした。真弓さんバージョンと松野さんバージョンで、やはり世界観の違いが少し出るな、と思って聴いていました。去年のコンサートで真弓さんが歌ったものはピアノ伴奏のみだったと思いますが、今回の松野さんの歌唱では伴奏にフルートが入っており、それもすごく世界観を演出していたと思います。トリルが繊細でした。

「それでも花は咲いていく…」
Sプログラム最後の演目にして、今回の「タチヨミ」の最後の演目……。これも素晴らしく名演でした……。A・Bの両プログラムとも最後の演目は戦争がテーマだったので、Sもそうなのかと思っていたんですけど、ぜんぜん違うものでした。でも、すごく現代的で身近で遠くて難しいテーマだったと思います。私が今回の「タチヨミ」で期待していた麗さんと緒方恵美さんのお芝居での共演も、ここで観られました。麗さんは「ユリさん」という「女性」の役で配役されていました。
「ユリさん」の真実を知ったとき、再び私の理屈っぽい頭は飛び、涙が止まらなくなりました。ピースが足りなくて完成しないけど、たぶん、いい絵だよね!って思っていたところに、不足していた分のピースが見つかって一気にハマり、完成した「ユリさん」という人物の人生の絵が生々しく迫ってきた!!……そんな感じでした。もう愛するしかなかった……!!(T_T)
観た直後はただただ「ユリさん」という人物の人生を生々しく愛してしまって、カテコのときまで麗さんが出てくると「ユリさん……」と思ってしまうぐらいの引力だったんですけど、今になってから考えると、このテーマを持っている作品にこういう種類の引力をしかけるのってすごく効果的だなって思います。こういう表現の効果も計算されたものなのでしょうか……私の気持ちの動きなんて神の計算の内なのでしょうか……もはやそれならそれで…………心地よい……(///V///)

前半の方で全貌が分からないながらも「きっと、いい絵だよね!」と信じさせて引き寄せるパワーがあったからこそ、真実が明かされて衝撃だったんだと思うし、配役が違ったらまた盛り上がる部分の印象とかも違ってきたのかと思うので、今回のこの配役で観られて、本当によかったと思います。やっぱり、どこにも残るものがないのが口惜しいですね。歌謡ショウはDVDに残っているから昔行った人は観て懐かしめるし、昔行けなかった人はその時の息吹を感じることができるけど、残らないと本当に人の記憶と感想しか残らないですからね……惜しい!!
麗さんが「ユリさん」という「ひとりの人」の人生が生々しく伝わるようにやってくださったので、そのあとにエンディングテーマのように入る松野さんの「愛燦燦」がすごく良かったですよね!
とても美しい流れだった……!!(T_T)

2~3時間のドラマを観たように濃厚な時間でした……。

余談ですが……生々しい人生の絵を見せられた衝撃で堕ちるのは、実は二度目です……。何を隠そう、我らがマリアさんで……「サクラ大戦2~君、死にたもうことなかれ~」のマリアさんルートのお正月イベントにて、同じような堕ち方をしています……。ああ、マリアさんは麗さんだったんだな……いや、麗さんがマリアさんだったのか……頭が混乱します。

 

最後は客席に居合わせた皆様とスタンディングオベーションになりました……。ステージ上の神パフォーマンスに客席が喜んで拍手し、それをステージ上の皆様が喜んでくれるのも見られ、本当に幸せな空間でした。
マリアさん関連……というか、サクラ大戦関連のリアルイベントには、環境的にもタイミング的にもご縁がなかった人生でしたが、ここにきてドールマリアさんと一緒にこんな素敵で感動的な瞬間に立ち会うことができ、その一部となれたことが本当に嬉しかったです!!すごくよき体験をしました!!
キャストの皆様、スタッフの皆様、そして、客席に居合わせた皆様にも感謝です!!
感謝、観劇、雨のち…sunshine!!……です!!!(;▽;)

 

「タチヨミ」は推しが1人出ていると、何回も観たくなってしまう魔性の公演でした。
お芝居や他の表現の勉強をしている人にもよさそうだし、推し活にも打ってつけだと思いました。推しがキャストに含まれている場合、いろんな配役をしてくれるので、大好きな推しのたくさんの引き出しを観られるんですよ!!魅惑の舞台です!!(*^-^*)

二次元キャラは好きだけど、あんまり声オタじゃないんだよな……という人にも、密かにオススメしたいです。自分の好きなキャラの声優さんを観に行けば、「この人がやってくれてたから、このキャラ好きだったんだな……」と思ったり、「こういうふうに考えて、このキャラをやってくれていたのかもしれない!!」と思ったり、なにかと発見とトキメキが多いです。……オススメです!(^^)

次回は来年の3月を予定しているそうです。
先ですね~、その頃には何がどうなっているのか分からない……。
次回からはまた小劇場に戻る予定だそうなので、チケットもとれるか分からないですね……。
よき巡り合わせと機会に恵まれましたらば、私もまたぜひ参戦したいです。

 

↓缶バのことを忘れているわよ……。

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缶バ大戦の結果ですが……麗さん缶バを1つ、入手することができました!
大変な激闘となりました……。

たくさんの感動の涙を流した「タチヨミ」でしたが、缶バ大戦だけは違う意味で泣きました……笑
推し缶バ、ダイレクトに買いたいですよね……できれば……。

しかし、そんな全力の激闘も、私にとってはきっと、のちにはよき思い出となるでしょう……雨のち…sunshineです!!(`・ω・´)