「千年女優」のリバイバル上映

昨日、テレビで故今敏監督の「パプリカ」が紹介されたそうですが……
私は先日、「千年女優」のリバイバル上映を観てきました！
（コロナで寝込むより前の話です）

昨年９月には「パーフェクトブルー」がリバイバル上映されていて、それも気になっていたのですが近くの上映館はすぐに完売になってしまって行けずじまいでした。今回の「千年女優」もどうかな……と思っていたのですが、無事に観に行くことができてよかったです。

こちらは入場特典でもらえたミニポスターというもの……。

今敏作品が公開・上映されていた当時は確かまだ田舎のティーンだったと思います。ティーンのうちでもハイティーンだったかな……とは思うんですけど、あの頃はとにかく夢も希望もなくて何事にも気力がわかなくて……原動力になるほど元気に打ち込んで好き！と思えるものもなかったので、「パーフェクトブルー」も「千年女優」もたぶん親に連れて行かれていたレンタルビデオで観たのではなかったかと思います。

気軽に行ける映画館なんて一軒もないど田舎だったからね……気力がなくなると本当にテレビとラジオしかない生活だった……。テレビとラジオは電源を入れさえすれば何かしらが放送されているので……。

そんななかでも「千年女優」はけっこうお気に入りになった作品でした。

フィルマークスというレビューサービスのツイッターからの情報です。

／
『#千年女優』リバイバル上映
👘好評につき本日より4週目スタート！🚀
＼

東京・大阪・京都の5劇場にて
2月15日（木）まで上映中！
この機会をお見逃しなく⚡️
▶️画像をチェック

🗓1月19日（金）より公開中
🎟各劇場HPにて販売中
👇詳細はこちらhttps://t.co/iIhHwmPQpO pic.twitter.com/Usmy7Da6Qk

— Filmarksリバイバル上映（プレチケ） (@Filmarks_ticket) 2024年2月9日

これを書いている時点で、まだ少し劇場で観られるところがあるのかな？

往年の大女優・藤原千代子さんに、彼女の大ファンでもあった記者（というか映像制作会社の社長ですね）がインタビュー取材に行くところから物語が始まります。このインタビューを受けて千代子さんが喋った内容が映画の内容なのですが、事実を喋っていたと思ったらいつの間にか虚構の話になっていったりして、どこが本当に起こったことでどこが虚構（女優として演じた内容？）なのかがよくわからない感じになっています。ただひとつだけ、いつも同じなのは「いつも初恋の人を追いかけている」ということです。

かつてビデオで視聴したときは、ただただ藤原千代子という人の人生が煌めいているな！って思って、千年追い続けるって素晴らしいな！って思った感動だったのですが、今になって観てみたら、もっと違うものも見えてきたりしてとても面白かったです。

取材に行った制作会社の社長における、大女優・藤原千代子への推しっぷりがもう他人とは思えず……その真っ直ぐで全力な推しっぷりに共感と感動を禁じ得ませんでした(^_^;
すごいことです。彼女が別の人を好きでも、他の誰かと結婚しても、ずっと見守り続け……そして、電撃引退して姿が見えなくなっても「藤原千代子」を信じ続けた純粋な推しっぷり！そうよ、推し活って、これよ……！(T▽T)！

私もかつては三次元の人を「推す」という経験がなかったので……（あとおじさんは共感の対象にならなかったので）……見えてこなかったところだと思います。

音楽は平沢進氏が担当しており、ラストシーンからのエンディングテーマはどこか壮大なものを感じさせます。物語内で現実に「起きた出来事」としては別に壮大なことでもないのだけれど。そこまでに語られてきた藤原千代子という人の人生と呼応するかのようです！

世間では堂々の年齢制限もついている「パーフェクトブルー」の方がセンセーショナルで注目されるかとは思います。……が、「千年女優」もいいですよ！「初恋の人」を求めて走り抜けた藤原千代子と、推しを愛し続けたおじさん（笑）の命の煌めきが詰まっています！

映画が終わって劇場を出たら、今敏作品は初めてらしい若いお嬢さん二人組が「どこが現実でどこが作り事かわからなかったよね……なんか芸術って感じ……」「なんか……誘ってごめんね……」みたいな会話をしているのを聞きました。私的には、この映画、どこが現実かなんて、よく分からなくてもいいんじゃないかなって思います。「理解する」頭で考えて観なくてもいいんじゃないかと……。考えるな！感じろ！ですね……。

それが「芸術って感じ」になるのか……(^_^;

でも、この映画には事実よりも生々しい「煌めき」という真実が詰まっているんだよ……。（急にポエム）
それを皆様にぜひ目撃して欲しい……。

こういう「どこが現実なの？」っていう表現も、アニメならではだなって思います。
たとえば小説などでこの映像をそのまま文章に起こしたら、かなりSFな世界観になってしまいますよね……。
インタビューを通しておじさんが推しと共鳴している様を活き活きと描けるなんて、きっとアニメだけです。ドラマとかの実写でやってもギャグっぽくなるよね、おそらく。

最高の贅沢ですよね。推しが楽しく自由に話したいことを話しているところに、自ら勇んで共鳴しにいけるって……(*^-^*)

今回は本当におじさん側に激しく共感しました／(；´∀｀)

……ところで、この入場特典でもらったミニポスターに描かれているのが女優時代の藤原千代子さんなんですけど……

泣きぼくろが帝劇のトップスタアを彷彿とさせます……。
サクラ大戦は１９９６年に出たゲームですが、この「千年女優」は２００２年に公開されたものです。
かつては大女優といえば泣きぼくろのイメージだったのかな……？

今はそもそも、ほくろをチャームポイントにしたキャラがあまり見当たらないような気がしますね。
そういえば、そばかすキャラも最近は見かけない気がするな……。

今敏作品では確か「東京ゴッドファーザーズ」もわりと安心して楽しめるやつだったような気がします。これも昔ビデオで観ただけなので、記憶が遠いですが……。

今敏監督、早くに亡くなられて、とても残念です。
田舎でどうしようもない無気力生活を送りながらも、「また新作が出たら観たいな」と思っていました。

コロナ療養

２月がやってきました！
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

私はなんと、コロナになって療養したりしていました……。
世間はコロナへの警戒も薄れて久しい感じなのに、今になって……。

今回は私のコロナ体験談を書いていきたいと思います。
２０２４年１月・２月現在のコロナの感じをお伝えできたらと思います。
ぴえん……。

異変

異変が起きたのは1月最後の週末の土曜日でした。

朝起きたら……喉が痛い？？

このときはまだ、かけていた毛布が1枚完全にベッドの下に落ちていたので、それで風邪っぽくなったのかと思っていました。
頭も少し痛かったけど、それも寒くてよく眠れなかったから寝不足気味になっているのかと思っていました。
土曜日は予定を入れていたので、けっこう出歩いてしまいました……。
寝不足で微妙に具合が悪くなることはよくあることなので、動いているうちに気にならなくなるかと思ったのですが終日あまり変わらず……それでもまだ「ちょっとした過労かな～？」と思っていたので、できるだけ早めに就寝したのですが日曜日になっても治らず……。

とりあえず日曜日も寝て過ごして、もしかしたらそれでよくなるかもしれないと思ったのですが……休んでいたにも関わらず悪化しました(+_+)
夕方には熱も出てきた……。

それでもひょっとしたら、翌日（月曜日）の朝にはよくなるのでは……と思ったのですが、一晩で熱は下がりませんでした。38℃……。

一瞬、ちょっと無理をして出勤して、やろうと思っていたことだけやって早退……とかの考えも過ぎったのですが、熱もわりとしっかりめに出ているし、感染力の強いコロナだったらウイルスを職場でばらまいてしまうかも……それに、熱と体調不良をおして出勤して後でコロナだったことを報告したらちょっと気まずいですよね……。

発熱外来へ

出勤は断念して、内科の発熱外来へ行きました。
とりあえず診察券があってかかったことのある病院に電話をかけたのですが、後で調べたら自治体が発熱外来をやっている病院をまとめたリストをＨＰに載せていました。
この時点で喉がかなりやられていて、喋ると喉が痛くて声が裏返る状態だったので電話するのはわりとキツかったです(^_^;

熱が出ているわりに頭痛はそんなに強くなかったのですが、喉痛と鼻水が酷かったです。
総合病院だったのですが、発熱外来の受診でも入り口を分けたりはしていない感じでした。
ただ、受付方法が普通と違って、いつもの診察券を出す感じじゃなかった……。
じゃあ診察券を持っている病院にこだわらなくてもよかったか……？

コロナとインフルエンザの検査をした結果、コロナ陽性が判明しました。
ここから５日間の療養に突入。

療養

療養についての案内のプリントを渡されたのですが、日付が２０２３年５月８日になっています。
５類になったころから対応は変わっていないということですね。

・法律に基づく外出自粛は求められていない
・５日間は外出を控える
・もし外出する場合はマスクなどで対策する
・５日目に症状があった場合は症状がなくなって1日は様子を見る
・１０日目まではウイルスが輩出される可能性があるのでマスクなどで対策する

……のようなことが書いてあります。
出かけていいのか悪いのか、５日間の療養という基準はなんなのか、ちょっとよくわからなくなる内容です。
濃厚接触者の取り扱いがなくなったことも書いてあります。

濃厚接触者の扱いがなくなったということは、普通に買い物とかはしてもいいってこと？？
マスクをして、咳が出まくってるとかじゃなければ大丈夫ってこと？？

でも普通に買い物もできなかったら、単身者はけっこう困りますよね。
ネットで買うのもすぐには来なかったりするしな……。
うちも余分に食糧とか置いてなかったので、取り急ぎ療養中の食べ物をそっと買い物して帰りました。
コロナの最初の頃はCOCOAというアプリを入れたりして陽性者と接触したかどうかを気にしていたりもしたけど、今はそれもなくなったから道行く人の誰が陽性かなんてわからないですよね。単身で仕方なく食糧の買い物だけ……という人もいるだろうし、「コロナはただの風邪」勢力の人はそもそも病院に行って検査なんかしないかもしれないですよね、コロナでも。病院でもらった案内のプリントを見てもそうだけど、個人の自己判断に任せる比率が多くなっている感じがしますね。

いいんだか、悪いんだか……。

病院では解熱剤と咳止めと痰や鼻水を出しやすくする薬を1週間分、処方されました。

療養の前半は日曜日からの熱との戦いだった印象です。

解熱剤をもらったから、これを飲めばすぐに熱が下がるはず！

……という謎の希望を持って療養を始めたのですが、思いのほか下がらなかった(^_^;

最高37℃～38℃ぐらいのあいだを行ったり来たりしている感じだったので、他の方の体験談に書かれているほど高熱ではなかったのですが、イメージしていたよりも解熱に時間がかかりました。薬を飲めば翌日には解熱するだろう！と思っていたのですが、3日ぐらいかかりました……。

熱を下げるにはとにかく温かくして汗をかくんだ！……と思ってエアコンの設定温度をいつもより上げて窓を閉め切っていたのですが、よくよく思い返したら、コロナで大事だと言われているのは換気でしたね……。なかなか熱が下がらないから、思わずスマホで調べてしまいました。最近はどこに行っても換気に気をつけてる雰囲気がないからコロナの基本を忘れていたな……。

なんだか、こう……熱も思ったように下がらないし、汗もそんなにかけなかったんですよね。エアコンの温度を上げても、悪寒で寒くて。

風邪症状の時は温かい食べ物だよね！と思って、お粥的なものとかも初日頃は作ってみたりしていたのですが、どうしても指が水の冷たさに負けてしまって洗い物ができなかったので「温かい食べ物」も諦めました(+_+)

指が凍るかと思うくらい水が冷たかった……(；´Д｀)

キモオタの療養を見守ってくれたマリアさん……

お薬飲み始めてから後半にかけては咳と鼻水との戦いでした……。
喉の痛みはだんだん引いてきたのですが、とにかく鼻水が止まらず……。
夜通し鼻をかみ続けて朝が来た日もありました（泣）

痰と鼻水出しやすくする薬（ムコダイン）が効いていたのもあるのでしょうか。
副鼻腔炎と診断されていたときでさえそんなにでなかった青っ鼻が、とにかくたくさん出た！
5日間のうちに箱ティッシュが2箱消費されて、ゴミ箱は2回ぐらいいっぱいになりました。

5日目には熱はすっかり下がっていたし、喉痛もかなりよくなっていたのですが、鼻の症状が残っていてすごく鼻声でした。歌も自由に歌える音域がだいぶ狭かったです。
横になると（たぶん）後鼻漏で咳が出て、飛び起きて鼻をかむっていうのを毎晩やっていたのであまりよく眠れなくなってしまって辛かったです。
ここ最近は人生のうちでもけっこう穏やかに眠れている方だったのに……。あと、千切れる！かと思うくらい喉が痛かったのも辛かったです。コロナ前はわりと調子よかっただけに……。もう元気な頃の声には戻れないのではないかと思って、わりと不安でした……(^_^;

普段は滅多に熱も出ないし風邪も引かないので余計に不安になったかもしれません……。

療養期間明け

療養期間明けの６日目は出かける予定を入れていたのですが、まだ少し痰っぽい咳が残っているような気がしたのでリスケしてもらいました。療養５日で確かに最初の頃よりはかなり症状が軽くなったものの、そんなにもとのようには戻らなかったので、またスマホで調べたんですけど５日間では感染力もそこまで弱くはならないみたいですね。２週間くらいでだいぶ弱くなるみたい。ちょうど今が２週間ぐらいなんですけど、確かにかなりいい調子に戻ってきている感じがします。希望が見えてきた(^^)

５日療養で再び週末が巡ってきたので、出勤は療養開始から８日目だったのですが、鼻が酷くて眠れなかったこともあってか１週間体力が持たず、真ん中の水曜日で一度、胃が気持ち悪くて頭が痛くて何もできない状態に陥りました。それは寝たら治りましたが……。

私の場合はもともと、かつて副鼻腔炎と診断されていたのもあって、それが今回のことで酷くなったのもあるのかと思います（推測）。その後、人生で初めての鼻うがいをやりまして、鼻が通るようになってから喉の痛みも痙攣発作みたいな咳（←たぶん後鼻漏が原因だろう）もだいぶ軽くなって、夜も眠れるようになりました。よかった。眠れるって最高です！！(^^)

療養中の食べ物

療養中の食べ物は水が冷たすぎて喉がとても痛かった前半はウィダーインゼリー的なものが重宝しました。ただ、コロナによって胃腸は不調にならなかったので、それだけだとわりとお腹空きました（笑）
水の冷たさにも勝てるようになってきた後半は、冷凍食品のチャーハン的なご飯が美味しかったです。アサリご飯が美味しかった(^^)

飲む水は普段は2リットルのペットボトルを１本ずつ買っていて、この療養に向けて新たに1本買い足しましたが足りなくなりました。最後の方は水道水を飲んでいた。日本に生まれてよかった瞬間ですね。海外は水道水をそのまま飲めないところもあるらしいので。

療養期間を終えた頃には節分になっていました。

嗅覚・味覚ともに最初から今までとても元気で、スーパーで買ってきた恵方巻きの海苔の匂いが幸せでした……。
スマホで恵方を調べて、テキトーにそれらしい方角を向いて食べてみました。
いいことを起こそう……。

まとめ

私のコロナの症状は……

・喉の痛み（とても痛い）
・鼻（とても酷い）

・熱（37℃～38℃ぐらい）
・咳（少し）
・頭痛（少し）

・不眠（鼻のせい）

……という感じでした。

風邪をほとんど引かないので「ただの風邪」かどうかはよくわからないけど、とにかく喉が千切れるかと思うくらい痛かったので、歌をうたったり声を使うことをする人は不安になるのではないかと思います。鼻はやっぱり副鼻腔炎が酷くなったのかな……。今は鼻うがいでいい感じになっていますが、長引くようならやはり耳鼻科に行かねばならないかな……。咳の出る感じとか声嗄れする感じとかがすごく似ているんですよね、副鼻腔炎で通院していたときに……。できれば自然に治って欲しいですが。通院、それなりに大変だったので。

コロナになった感想としては、「療養５日間はちょっと短いんじゃね？」と思いました。
５日間ではまだ感染力もそこそこあるみたいだし、最初にもらった案内にも発症から１０日間を過ぎるまではウイルスが排出されるかもしれないって書いてあるんですよね。でも療養期間は５日間となっているので、咳や鼻水が出ていても６日目からノーマスクでイェーイ！（＾＾）/ みたいな人も、もしかしてそこそこいそうじゃないですか？
電車とかで、ノーマスクで鼻ジュルジュルしている人とかもいますよね？

これからの季節は花粉症の人もいるかもしれないけど……いや、花粉症でも何か症状がある場合はマスクをするよな……。

私は/俺は軽かったから……ではなくて、いろいろなリスクを抱えて生きている人がいると思うので、思いやりのある適正な「自己判断」をしてほしいですね。
（私もまた副鼻腔炎で通院になったら嫌だなっていう……）

皆様も、コロナやインフルなどなど……お気をつけくださいませ。