ドールマリアと暮らしています。

ドールマリアとの暮らしを綴る日記風ブログです。

タチヨミ、観劇

4月になりました。
遅めの桜開花宣言もありましたが、今日はお天気が良くないです。
温暖になってきたなと思ったら、雨が降って涼しめになったり……服装選びに困りますね。

3月の後半から月末までやっていた朗読劇タチヨミ、すごく楽しかったですね。
このブログに辿り着いた方でも、下北沢へ足を運んだ方はいるかしら?

2月にチケットの販売があって、21日から月末までの長い公演期間ではあったけれど今回は麗さんがすべての公演にご出演予定だということで、とりあえず休みはとらずに週末に行くつもりで抽選に申し込みました。土日は各日2公演ずつだったので全8公演の抽選に申し込んだんですけど(土日だし当たらないことを見込んで行けそうな公演すべて申し込みました)、当たったのは2公演だけ……。千秋楽は特に行きたかったのですが、見事に外れました。その後、一般販売があったのでそこでも千秋楽を狙ったのですが、販売開始から5分くらいには既に完売状態になっていて購入できませんでした……。

まあ、でも、抽選ぜんぶ外れたわけじゃないしな……と思っていたところ、SNSに流れてきた「追加販売」の情報……ここでチャレンジしてついに千秋楽のチケットをゲットしました!\(T▽T)/

……で、ここで欲目が出て……土日の他の回も追加販売によって買えるようになっていたので買い足し、買い足し、買い足し…………詳しくは書きませんが、わりと大変なことになりました。こんなの、人生ではじめてよ。

タチヨミについては、初めて参戦した去年の感想記事にもいろいろ書いたような気がします。

sakuma1903ria-dialy.hatenablog.com

麗さんのお芝居をたくさん観たい、歌う回にも当たりたいという一心で……しかも、追加販売が開始したのは平日だったので、職場でコソコソとチケットを買い足しました。いかん……これでは限界オタクだ……(^_^;

自分が最初に行くまでは各日の配役が分からないから、ついソシャゲガチャみたいな買い方をしてしまった。ウマ娘にも課金したことないのに……。配役を見て「この日、行きたい!」って思っても、その時にチケット完売状態だったら入れないからな……と思ったら……つい…………次回からは理性を失わないように気をつけましょう……。

ソシャゲガチャにはいくらまでお金を出せば確実に欲しいキャラなどが手に入る「天井」というのがありますが、この場合に「天井」と言ったら、推し出演回全通のことになるのかな……。それだと全10公演以上になるので……ヒャアァアァ(´д`)……ですね。どっちみち平日は行けないので全通キメる資金があっても行けなかったとは思うけど。

私が初めて行った去年のタチヨミは10周年で、池袋サンシャイン劇場だったのですが、今年はもともとの下北沢での公演でした。小劇場です。客席が2面に分かれている小劇場B1です。私も麗さんを追いかけるなかで、何回か行ったことがあります。座席は傾斜(というか段差?)になっている印象だったのですが、そこまでの傾斜でもなかったからか、場合によっては前の人で視界がふさがれましたね。一度、男性の真後ろになったのですが、前方がすっかりふさがれてしまって上とか横とかからそっと観ていたのですが、前の人が首を傾げたりしたときがなかなか悲惨でした。公演中ずっと固まっているのも難しいことだとは思いますが、後ろで視界をふさがれている身としては「動かないで!」と思ったりして……。整理番号順に入場だったので番号が遅いとなかなか思った席に座れなかったりするのですが、私が前の人に視界をふさがれていた回は隣に座っていた小柄な若い女性も見えなかったのか、観劇中すごく横に倒れてきていました。うっかり寄り添われているみたいになっちゃった……。

私は2月の暴走によってたくさんチケットを持っていたからまあよかった(?)ですが、1枚のチケットで推しを観たくて来た人は見えない席に座っちゃうとショックですよね……。できるだけみんなが自分の推しをよく見られるといいけどな……。推しに顔を認識して欲しい願望があるなら最前列とか前の方がいいけれど、そうでなければ後ろの方でもよく見える席がいいなというのが私の思うところです。大劇場でもなければ後方でも距離的には近いことは近いですしね。今回の公演は何回も観劇しているうちに、遅い整理番号でできるだけ前の席を狙うよりは最後列が観やすそうだなというのに気がついて、ラスト2~3公演は勇んで最後列を選んで座っていました。

去年は普通に(?)指定席だったのでチケットがとれた時点で席が決まってしまう方式でしたが、自由席というのもなかなか難しいですね……。公演によって、観やすい席も違うだろうしな……。

タチヨミ新参者なので今までと比べてどうだとかはよく分からないのですが、今回は全7本すべて新作だそうで……笑ったり笑ったり、いろいろ考えたり、笑ったり泣いたり笑ったり、泣いたり考えたり……いろいろな情緒が動く2時間ちょっとでした。
1周目までかな? カテコまで全部終わったあとに松野太紀さんがマイクを立ててTARAKOさんを追悼していたんですけど、私的にはそれがすごく救いになりました。ただの一般人だし、ずっと濃いファンでしたってわけでもないんだから、救いになりましたというのもおこがましいかもしれないけれど……。行き場が分からずウロウロしていた気持ちが、なんとなく進む方向を見つけたように思えました。それだけでも今回のタチヨミ、行けてよかったなと思いました。

感想をざっくり書こうかなと思ったけど、今回も演目毎に整理してみます。
できるだけ短く簡潔になるように頑張ります。

 

もういいかい

いろいろなアドリブとキャラ付けでワイワイしつつも、ちょっとしんみりしたりもするお話でした。私は麗さんの桃子先生回が多かったのですが、みなみちゃん回とひろき君回と園長先生回も観られました。みなみちゃん回はひろき君役が松野さんで、ベテラン2人による子供役が面白かったです。鼻づまりのひろき君回も面白かったです。桃子先生回はやはりティッシュをお口に詰めて登場した千秋楽昼回が面白かったです。キャラに困って虫歯キャラにしようと思ったんですって。大楽の挨拶の時に仰っておられました。ティッシュが溶けて大変なことになってしまったって。ティッシュじゃ、そうなるよなぁ……。もうそんな麗さん、大好き。

取り調べ

いろいろなアドリブとキャラでわりとワイワイするタイプのものだったような……。
たいていは男性3人での劇でしたが、香盤表を見ると女性3人でやった回もあったんですね。それはそれで、また違った雰囲気になりそうですね。

魔王の存在意義

詳しくないんだけど、何作かアニメ化したりしているラノベ作家の方が作ったものだそうです。ファンタジックでアニメっぽい。でもタチヨミは声優さんが多く出ているので、こういうのもいいですね。私は麗さんの戦士回と聖女回を2回ぐらい観たような気がするな……。戦士は少年(青年?)の役かと思いますが(そういう設定も人によって違ったりするのかな??)、少なくとも今テレビで新たに放送されるようなアニメではベテラン声優さんが少年役(とか少女役とか子供役とか)をやることがあまりないので、タチヨミではそれが観られて嬉しいです。やはり皆様、声優さんだからか(そして私が二次元オタだからか)、衣装とかなくても声のお芝居から作画が浮かぶようですよね。
麗さんの魔王回もあったそうですが、それも観たかったなぁ……キモオタの欲望はおさまるところを知りません(^_^;)

あたまの真上に…~松野家の達也と太紀の物語~

松野さんの誕生から小学生ぐらいまでが描き出される面白楽しいお芝居です。香盤表の役は「ナレーション」と「達也」しか書いていないけど、家族の役などで名前が載っていない方々も少しご出演がありました。千秋楽は「ピンポンパン体操」もミッチャンミチミチもスペシャルでしたね。楽しくてメロメロでした。
今年はじめてのタチヨミとなった23日昼回は麗さんがナレーション役だったのですが、「ピンポンパン体操」を説明する麻生かほ里さんを見たあと堪えきれずにウヒヒヒっと笑ってしまったシーンがすごく楽しかったです。麗さんが楽しそうにされているお姿を見ると一緒に楽しい気分になってしまって、なんだか幸せだなぁ。もう好きです。

うちの母ちゃん、ボケてます。

初回観劇でいちばん素直に感動したのは、実はこの演目です。いいなぁと思って確認したら、藤原珠恵さんの作でした。
私が観ていた回はほとんど山口奈々さんが母ちゃん役だったのですが、1回だけ麗さんの母ちゃん回が観られました。いろいろな違いが見えて面白かったです。タイトルにもある通り「母ちゃん」はかなりメインの役ですが、このお芝居は母ちゃん役の人がテンポを作るのかなって思いました。山口奈々さんの穏やかで上品だけどその中にしっかりした忘れない想いが感じられるのもシミジミして最高でしたが、麗さんバージョンはまた違うものが見えてどこか決め所があるような劇的な感じがして最高でした。どちらも観られて、よかったなぁ。
山口奈々さんは大ベテランの方で、気になって検索したらご出演になっていた代表作に「魔法使いサリー」とかが出てきました。サリーちゃん、今の若者はどれくらい知っているのだろう。90年代前半ぐらいまではまだモノマネ番組とかでよし子ちゃんをやる人が毎回いたような気がするけど、今はぜんぜん見ないしな……。実は私もサリーちゃんはちゃんと観たことがありません。確か、サリーちゃんて白黒とカラーがある? 他にイメージわくキャラはいないかしらと更に調べてみたら「ロミオの青い空」でイザベラ様をやっていらした方だそうですね。イザベラ様は冷たいイメージで登場するんだけど、最終的にはロミオやアルフレドたちに味方してくれる素敵で優しいキャラクターです。イザベラ様の向こう側にはこの方がいらしたのか、なるほど。
今回、お芝居を観られてよかったな。いつまでもお元気でいて欲しい。

お悩み相談所

シミジミしたすぐあとに……アドリブとキャラが渋滞してワイワイするやつです。気持ちが忙しい!(^_^;
香盤表で確認してみたら全17役ですね!これを兼役、兼役……でときにはわけがわからなくなりながら進行する「お悩み相談所」の収録……。キャストの方々のドタバタも含めて面白かったです。中井和哉さんが2回、兼役を忘れちゃった回が特に面白かったです。ワイワイするやつです。
麗さんのひとえママ回を何回か観ました。雪之丞さんモノマネバージョンも酔っ払いバージョンも面白かったです。女子高生役とかも面白かったけど、個人的には猫役にときめきました。あまりにも猫で。そして、あくまでも猫なのにちゃんと喋ってる猫で最高でした。

祈りの街

最後の大きな演目です。
リアリティがあればあるほど戦争ものって、どういう感想を持っていいのか分からなくなります。日本は幸い今のところ戦場にはなっていませんが、世界のどこかの街が「戦場」になっているニュースはテレビでも報道されています。ドキュメンタリーものでもない限り、やっぱりお芝居=エンタメとして作るなら人の生死を感動の焦点に持ってくることになるわけで……でも、現在進行形でどこかでこういうことがあるなら、フィクションとして作りかえているとはいえ、それを観て「感動した~!」とか「泣けた~!」とかいう感想を無邪気に持ってもいいものなのかどうかと……。
あと戦争ものだと「平和な世の中に感謝しましょうね~」みたいな説教臭さがあるような気がしてしまって……というようなことは去年の感想のときも書いたでしょうか。私の側で、ちょっと斜に構えた感じになってしまうんです。
麗さんの男の子回と歌語り回と女(Dr.ユキコ)回を観ることができました。
麗さん演じる男の子のラストのセリフを聴いて、この少年の存在が、お話の中でひとつの希望ではあるんだと気がつきました。
歌語り回も最高でした。「防人の詩」だったのですが、このお芝居のために用意された歌だったかと思うくらい内容にピッタリの表現でした。Aメロの歌い出しが静かで優しくて慈愛に溢れていました。サビはDr.ユキコに共鳴するかのようでした。このお芝居における重要なところが全部詰まっているような歌唱でした。
そして、大楽の女(Dr.ユキコ)回……カテコで拍手ができなくなりそうでした(頑張って拍手しました)。私の中でDr.ユキコという人が、すごく一人の人物として立ち上がってしまって……。最初に書いた戦争ものに対する複雑な気分や斜に構えた感じが消えてしまいました。ちょっとした視線や表情や動きで、そこにあるものがすべて意味のあるものに見えて……見えてしまったんです。たぶん、Dr.ユキコの見ている世界が見えてしまったんです。それで大楽にしてついに、「祈りの街」っていうタイトルの意味が分かった気がしたんです。もう劇場で観劇とかじゃなくて、部屋でひとりで観てる状態とかだったら、しばらく布団を被って泣いていたかもしれないです。

「感動した~」とはやはり違うし、「悲しい」でもないし、感情としては何と名前をつけたらいいか分からなくて、なんというかDr.ユキコの「祈り」の大きさに心が震えたような感じです。それでもやっぱり「街が戦場」になっていることをエンタメとして消費していることには変わらないのだとも思うけれど。しかし、このお芝居が今ここでこの形で作られた意味を感じられたような気がしました。
大楽、観られてよかった。


簡潔に!……って思ったのに、けっきょく長くなってしまいました。
土日、土日、と下北沢に通って休みはとらなかったので、けっこうハードな2週間でした。

「それは自業自得よ」

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はい、その通り……。
すべては2月の私の欲目から始まったんですね。
麗さんをたくさん観たいという……(;´Д`)

だけど観に行けば行くほど、マリアさんはすごい人に声をやってもらって誕生したすごいキャラクターだと思います。
(やってもらったって言ったって、私が作ったキャラクターでもなんでもないですが)
そして、何回観ても面白い。
いつも言っていますが、名演がせめてDVDとかに残らないのがすごく残念です。

麗さんのお芝居も歌も大好きです。