ドールマリアさんがうちにやってきてしばらくの間は、
戦闘服姿で付属のスタンドに立てたまま「飾って」ありました。
もともとジェニーちゃん用のお洋服との互換性が引きになったところがあるので
いずれは着せ替えを……と思ってはいました。
また、女の子の平和の象徴たるお雛様と並べているうちに
降魔も出ないこの現代で、ずっと戦闘服でいるのはかわいそうにも思えてきました。
マリアさんという人は、戦闘の時は特に気を張る人なのです。
そして、原作では私服でもイメージカラーの黒を基調としたお洋服を着ることが多かった印象があります。
(舞台衣装は別にして……)
帝撃のみんなのなかでは、少し大人のお姉さん(たまに、お母さん)のような立ち位置でした。
お洋服も、そのキャラクター性が出たものが多かったように思います。
マリアさんのお洋服については、思うところがあるので
またいずれ語るかもしれませんが、テーマから外れるので今回はやめておきます。
私は思いました。
私の部屋に来てくれたドールマリアさんには
平和のなかで安心して、かわいいお洋服を楽しんでほしい!
これは私の持論となりますが
平和で安心した環境がなくては「かわいい」を追い求めることはできないと思うのです。
マリアさんは帝撃に来るまで、安心して「かわいい」を想える環境になかったのではないでしょうか……。(※1)
しかし、鋼鉄に武装したその心には「かわいい」を夢見る気持ちが確かにあったのではないでしょうか……。(※2)
それならば、うちに来てくれたドールマリアさんには
いろんなことを気にせず、思い切り「かわいい!」を楽しんでほしい!( ; ; )
原作通りの一見したイメージで、きれいでカッコいいマリアさんも大好きですが
私はドールマリアさんと、まずは「かわいい」を求めていきたいと思いました。
そんなことを思っていつつ、夜中までマリアさんを眺めて暮らしていたある日……
なんと、出勤日に寝過ごしてしまいました。
ヤラカシター(^◇^;)
とっくに職場の最寄りまで着いていないといけない時間に起きて、
私が思ったことは、なんと……
クレモンティーヌ……(〃ω〃)
なんで?
なんで、寝過ごしてクレモンティーヌ?!(-。-;
(※3)
自分でもよくわかりませんでしたが
そのとき目に入ったのが、
お雛様のとなりで佇んでいる戦闘服姿のマリアさんでした……。
これはもしや、
クレモンティーヌ服を着せて欲しいという
ドールマリアさんからの要望?!
……そんなことがあって
私はドールマリアさんのお洋服作りを始めることになりました。
第一に立てた目標は、
マリアさんのお誕生日6月19日までに
クレモンティーヌらしいお洋服を完成させること!でした。
※1 原作の設定があります。マリアさんは物心ついたときには既に流刑地にいます(ご両親のスパイ容疑のため)。ご両親と死別して後、ロシア革命軍の少女兵士となり、たぶん人生で一番最初に好きになったであろう人と死別、それから単身アメリカに渡ってマフィアの手下をやってから、縁あって帝撃にやってきます。この辺の事情は設定資料集や前夜(小説)を読むとよく分かります。OVAにも少し出てきます。
※2 ゲームをやってマリアさんを愛した人なら知っていますね。あの伝説の、かわいい服イベント……。マリアさんは自分の役割だとか自分の見え方だとかTPOとか、そういうのをよくわかっていて気遣える人ではないかと、私は思うのです。2以降、一度も「大神さん」と呼んでくれなかったのも、せっかくの夏服がスーツなのも、そのあらわれではないかと読んでいます。
※3 クレモンティーヌはゲーム内の劇中劇で、男役マリアさんの相手役である真宮寺さくらが演じた役(ここでは、その衣装)。「大胆な衣装」と称されたあれであり、※2のかわいい服イベントはこれにまつわるもの……。ゲームをやったマリアさん好きなら、誰でも知ってますよね……。